2008-11-30

蛙の恩返し

1年前に住んでいた部屋での話。

秋の夜、仕事を終えて家に帰ると
1階のうちの玄関のあたりに何か小さい影が見えた。
最初は大きめの枯葉だと思ったけど、どうも違う。

近くまで寄ると、それは蛙でした。

しかも玄関のドアを開けると絶対にぶつかるような
絶妙なポジショニングで、見て見ぬ振りもできない状況。

とりあえず持っていた傘で、あっちに行けと突っつく。
が、思うように動いてくれない。
その日はなんとか傘で向こうに追いやって部屋に入った。
翌日の朝、ドアを開けたがいなかった。明るくなる前に家に帰ったのだろう。

しかしその後、夜帰るとしょっちゅう家の前に蛙がいる。
たまには隣の部屋の人の前にもいたり。

傘を持っている日は傘で、持っていない日は足で遠くに蹴飛ばして
一定の距離を保ち続けるように心がけました。
そうしているうちに、いつの間にか蛙は現れなくなりました。


いまになって冷静に考えると、
あの蛙はぼくに恩返しに来てたんじゃないだろうか?
蛙と言えども、わざわざ命懸けで恩を返しに来てくれる気持ちはとても嬉しい。
それなのにあんなに邪険に扱ってしまって申し訳ない。
でも、蛙を助けた記憶はないので人違いだと思う。

2008-07-16

甘く、切なく、やるせない

先週ビルボードライブ東京に

「レイ、グッドマン&ブラウン」
「ハロルドメルヴィン&ブルーノーツ」

というスウィートソウルグループのライブを観に行ってきました。

どちらも自分が生まれる前から活躍していて、
「甘く、切なく、やるせない」時代だった5年ぐらい前は
この甘茶ソウルと呼ばれる音楽にどっぷり浸かって救われてました。

そんなことを思い出しながら聴く「レイ、グッドマン&ブラウン」の
「スペシャルレディ」は泣けました。